※C.N.01 ストーリー※


******************************* 

名前    :C.N.01(サイボーグ・ナンバー・01)
身長    :165cm
体重    :108kg
趣味    :編み物
大切なもの :思い出
嫌いなもの :「ネスツ」「KANE」「悪い奴ら」

******************************* 

とある国の…森の奥にある…だれも知らないであろう小さな村…

貧しい人たちが自給自足で暮らす村で…私は生まれ…育った…

苦しい時もあったけど…それでも家族が居て…友達がいて…仲間がいて…

幸せだった…


あの日が来るまでは…

******************************* 

その日、村は燃えた

本当に一瞬だった、見知らぬ男の子が村にやってきたと思ったら…

いきなり男の子は空に手を伸ばし…「はぜろ」とつぶやいたあと…
地面をおもいっきり叩いたと思ったら、目の前が真っ白になって…

熱くて…痛くて…熱くて…苦しくて…熱…

******************************* 

気を失っていたのか…目を覚ますと…私の上に真っ黒な何かが…乗っかってて…
なんだろうと思ったけど…すぐにわかった…
人だ…真っ黒に焦げた人が私の上に…乗っかっていた…

どかそうと思った…でも…何か変だ…腕…私の腕が…ない…

腕がないから…黒焦げのこの人を…どかせない…
それでも…上に乗っかってて重いし…痛いから…必死にどかそうとした…
でも…どうも自由に動けない…立ち上がりたい…なのに…立ち上がれない…

なんとか体を動かして…黒焦げの誰かをどかした…そして、自由に動けない理由がわかった
両足がなくなっていた…両腕と両足が、なくなっていた…

黒焦げの誰かも…体がボロボロになっている…何があったんだろう…

体が痛い…熱い…起き上がることもできない…
寝ながら周りをみてみると…黒焦げになった人たちが…あちこちに…
村も…燃えて…ボロボロで…

どうしてこんなことになったんだろう…
そうだ…あの男の子だ…あの男の子が…やったんだ…

苦しい…痛い…一体どうしてこんなことを…私たちが何をしたというの…

私以外に…だれか…生きてないの…皆はどうしたの…?

もう一度周りを見る…隣に転げ落ちた黒焦げの人を…もう一度見る…

この人は誰…?私を助けてくれたの…?

あ…手に…何か光って……あ…あ…ママが…大切にしていた…父さんからもらった…指輪…

(あの人が私のためにってね、作ってくれた指輪なのよ)

(私の大切な宝物なの)(やめろよ、恥ずかしいだろう)(ふふ、いいじゃない)



「うわああああああああああああああああぁああああああああッッッ!!」



******************************* 

「おお…なんと素晴らしい…さすがKANE様だ」
「お疲れ様です、KANE様」

「…くだらん…」

「行ってしまわれた…ヒヒ…まさに神速…やはりKANE様の力は素晴らしいな…」
「博士、KANE様のおかげで、我々ネスツの施設を建設するスペースを得ることができましたね」
「ああ、これでまた我らは…」

「うわああああああああああああああああぁああああああああッッッ!!」

「な、なんだ!?」
「ヒヒ…どうやら生き残りが居たらしいね」


「あ゛ぁぁッッ…!あぁ゛ぁ…!ぁぁぁ…ぅぁぁ゛…!」


「ほう、これだけの損傷でまだ生きているとは」
「ん〜…興味深い生命力だ、この女は実験体として使わせてもらうとしよう」
「博士、あなたはただ…人体の改造がしたいだけでしょう?」
「ヒヒ…なんのことだね…」

******************************* 

「起きたまえ」
誰かの声がきこえる…
「…意識はあるはずだ、起きたまえ、C.N.01」
しー…えぬ…ぜろ…わん…?

目を開けると…そこには…仮面をつけた人がいた…

「ヒヒ…ようやく目覚めたかね」
「だ…だれ…?私…私は…」

何があったのか…思い出していた…
私は…そう…あの時…大きな爆発で…

「私…生きてるの…?」
「ああ、生きてるとも、君の腕と足もちゃんと用意してある、動かせるかね?」

「え…あ…」
腕と…足?そうか、私はあの爆発で…両腕と両足を…あれ?

「どうして腕と足が…?」
「ヒヒ…私が作ったのだよ、君がちゃんと動けるようにね」
「あなたが…?あなたは一体…」
「ヒヒ…名前を明かすことは…できなくてねぇ…そうだね…「仮面」とでも呼んでくれればいい」
「仮面…?」

確かに…不気味な仮面…?をしてる…?それに…この人の体…

「え…な、なに…その体…機械…?」
「この体が気になるかね?まぁそうか…普通の人間には…この体は異常だろうな…
 私の体は、頭以外はすべて機械化してあるのさ」
「あなた…ロボットなの?」
「いや?人間さ、…進化した人間なのだよ、サイボーグというね」
「サイボーグ……?」
「そう、君と同じサイボーグだ」
「…私…?」

私も…?そういえば…この両腕と両足…どこか機械っぽい…

「君の体は、発見時はとても酷く損傷していたのだよ
 それを私が、ちゃんとまた動けるように改造したのだ」
「ど、どうしてそんなことを…?」
「…復讐のためさ…」
「復讐…?」
「私を裏切った奴らへの復讐のため…私は自分の体を改造し…そして君も改造した…」
「奴ら?」
「ネスツさ…」
ネスツ…?聞いたことがない…

「ヒヒ、わからないという顔をしてるね、わかりやすく言おうか…君の村を燃やしたやつらさ」
「…!!」

私の村を…じゃあ…あの男の子は…ネスツって奴らの…!

「ヒヒ…君も憎いだろう?ネスツが…村を燃やし…仲間を、家族を殺した…ネスツが…」

家族…

ママ…パパ…皆…!!

「うん…許せない…許せない…!!」
「そう…私たちはネスツが憎い、許せない…仲間だ…」
「仲間…?」



…待って…この人は……


「ヒヒ…」

この笑いかた…この声…



(ヒヒ…どうやら生き残りが居たらしいね)
(ん〜…興味深い生命力だ、この女は実験体として使わせてもらうとしよう)
(ヒヒ…なんのことだね…)



「あなた…!!私の村に居た…!?」
「ヒ?」
「私の村に居た…私が意識を失う前に見た…変なおじさん…!」
「変なとは失礼だな…」
「あなた…あの時、ネスツってやつらと協力して、私の村を…!!」

「ん〜…確かに私はあの邪魔な村をどうにかしたいと思ったが…
 村を破壊したのは「KANE」であってなぁ…」
「邪魔…?邪魔って何よ!あんたたちの勝手な都合で!!私の…私たちの…村を!」
「ちょ、ちょっと待ちたまえ!君を助けたのは私だぞ!?」
「私からすべてを奪ったのも…あんたたちだろうがぁーッ!!」

私は怒りのままに、仮面の男を殴ろうとした…その時だった

「ヒィ!」

「え!?」

ギュイーンッと音が鳴ったと思ったら、私の腕がドリルのように変形していた

「な、なにこれ!?なによこれぇ!!」
「ヒヒ、あぶないあぶない、大きな穴をあけられてしまうところだった…」
「なんなのよこれ!!」
「素晴らしいだろう?その腕はなんと…様々な形態に変化できるのだよ!君が思うがままに!」
「知らないわよ!どうやって戻すのよこれ!!」
「言っただろう、思うがままにと、そうだね…もとにもどしたいとでも思ってみれば?」
「もとにもどれ!!」

ようやくうるさいドリルの音が消え、私の腕が普通に…といっても、腕の形に戻った…

「様々と言っても、今はドリル形態にできて…あとは指から弾丸を発射できる…それと…」
「ふざけないでよ!!勝手にこんな好き勝手改造して!!」
「感謝してほしいなぁ…その腕があれば君はネスツと戦えるんだよ?ヒヒ」
「そ…それは…というか…あんたをまずはぶん殴りたい…!」
「そんなことをしたら、君の村を破壊した奴のことを教えてあげないからね」
「…!!う…ぐ…」
「知りたいだろ?そいつのことを…」
「…知りたい」
「それじゃあ約束できるかい?私を殴らないと」
「…殴らない…」
「すばらしい!では、教えてあげようか」

そして私は、仮面男から、あの男の子のことを聞かされた…
コードネーム「KANE」…ネスツにより作られた改造人間で…
ネスツ残党の幹部なのだそうだ
「KANE…それがあいつの名前…」
「そう、それが君が倒すべき男の名さ」
「そっか…ありがとね!」
「あら!?」

私は仮面男にそういった後、ドリルを使って、壁を壊し外へ脱出した


「…あ…ここは…」


この景色は見覚えがった、私は、寂しくなったとき、いつもここに来てこの景色をみていた…ここは…

「ここ…私の村…」
「そう、ここは君の村が元あった場所さ、今は私の施設が建っているがねぇ」
「どこまで…どこまで勝手なことを…あんたは…!!」
「私を殴らない約束だろう!?」
「殴らないわよ…でも、そのふざけた身体に大きな穴をあけないって約束はしてないわ!!」
「ヒィ!!まってくれ!!」
「いやぁあ!!」

私は、仮面男のふざけた機械の身体に、大きな穴をあけてやった…仮面男はそのまま
力なく地面に倒れた……
私は…動かなくなった仮面男を後にし、歩き出す…

「…まずは、一人…でも、これで終わりじゃない…私の村を消して…家族を…皆を殺したあの男…
 KANE…あいつにも…大きな穴をあけてやる…!」

「ヒヒ…君だけで勝てるかなぁ?」
「ひ!!」

後ろから声が聞こえたと思ったら、あの仮面男、お腹に大きな穴があいてるにもかかわらず、
まるでなんともないかのように、そこに立っていた

「な、なんで生きてるの!?」
「この程度の穴が開いた程度じゃ私は死なないよ…ヒヒ」
「この…変態機械仮面男…!」
「変な名前をつけないでくれたまえ…仮面でいいんだよ仮面で…」
「知るか!!」
「そう熱くならないでくれ、私を殺したらだれが君を修復するんだい?
 もし私が死んだら…君の両腕両足…それだけじゃない…君の身体の内部…失った部分はすべて
 機械で補っているんだ、どこか不具合があったとき、君の身体をだれが修復できるというんだ?」
「…そ、それは」
「私しかいない…そう、君がネスツに挑むまえに、君がダメになる可能性だってあるんだ」
「そんな…」
「そんな時私が居なければ…君はどうするんだい?」
「く…あんたは信用できない…」
「ずっと私につきあわなくてもいい、ネスツを倒すまででいいんだ、それまで私に協力してくれるだけでいいんだ」
「…いいわ…あいつを…あいつらを倒すまでなら…でもそれが終わったら…」
「ヒ?」

「あんたを穴だらけにしてやるんだから!!」

■サイボーグとなった少女の戦いが、今始まる■







■仮面男について■

■ネスツ残党に所属し、主にサイボーグ技術を用いて人体改造を行っていた

ある日、彼の所有する施設に白いグローブをつけた裏切り物の改造人間が襲いに来るという
情報がはいった

彼以外の施設のスタッフは全員がその場を後にしたが…

彼は、この施設を建設する前に存在した、KANEの手により消された村で入手した、
村の生き残りの少女を無駄にしたくないが故に、その場を後にせず、その施設に残った

情報通り、白いグローブをつけた裏切り者の改造人間が、施設へとやってきた…
そこへ、ネスツ残党の幹部、KANEがやってくる。
彼は「助けが来てくれた」と思ったのだが…KANEの爆砕により、彼は全身に重度の火傷を
おってしまうのであった

このとき、「ネスツが自分を裏切った」と彼は勘違いする

(当時KANEは、施設の人間は残党の本部へと向かっているという情報を
ボスから聞いており、彼がここに居るということは知らなかった)

なんとか生き延びた彼は、自分で作った人体改造用の機械を使い、
自分自身の身体を、頭部以外すべて改造し、サイボーグとなって復活をはたした

その後、上記の少女を、ネスツへの復讐のため、戦闘型サイボーグとして改造するのであった。