※C.N.02 ストーリー※


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名前    :C.N.02(サイボーグ・ナンバー・02)
身長    :165cm
体重    :104kg
趣味    :ない
大切なもの :手に入れた力
嫌いなもの :「ネスツ」「弱い人」

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「き、貴様…一体何者…ぐ!」
「…よし…これでこの施設の戦闘員は全員倒した…」

私、C.N.01と「アイツ」は…
ネスツ残党が所有する研究施設に奇襲をかけ、見事制圧することに成功した

『そちらは終わりましたか?』
頭の中に嫌な声が聞こえてくる…
私を勝手にサイボーグに改造したあの…「変態仮面男」の声が…

「……うん、終ったよ…そっちは?」
『こちらも研究員の殲滅は完了しました…いやはや…しかしここは素晴らしい研究施設だ…
 ここを第二の拠点としますかね…ヒヒ…お…んん?』
「どうしたの?」
『いやぁ…面白いものをみつけました…』

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「……ん…」
まぶしぃ…光……白……

私は……

「おお、気がつきましたか?」
「…ぇ…」

変な仮面…誰…?

「気がついた!?」
「おぉ!?いきなりドアを開けてはいってこないでくださいよ…マナーがなってませんねぇ」
「うっさいわね!それより、気がついたんでしょ?今あんたの声が聞こえて!」
「声?しまった…通話機能をOFFにしてませんでしたか…私としたことが…」

このヒトたちは一体…

「あ!?つまり私の独り言も聞かれて…?」「うん、ほんとうるさかった」「あぁぁ………」

私は…何を…ここは…どこ…?

「気がついたんだね!よかった…あなた、ネスツの悪い奴らに酷い拷問をうけてたんだよ、覚えてる?」
「ネス…ツ…」
「拷問というか…そういった実験ですね、簡単に言えば、どうすれば殺さずに苦しめることが出来るかという」
「拷問よそんなの!それに…あなた以外の子たちは皆…う…」
「え…?」

私以外…?あぁ…そうか…私は…

「皆…死んじゃったんですね…」
「……う、うん…」
「あなたは私が来たときに実験中だったようですね…途中で実験が中断され、なんとか生きていた、ということです」
「そうですか…それで、あなた達が私を…ご迷惑をかけました…」
「迷惑だなんてそんな!あなたが助かってくれて、私本当にうれしかったんだから!」
「ヒヒ…まぁただ、助けたわけでは、ありませんがねぇ……」
「え…?」

「あなたの身体には、この娘と同じ、サイボーグ手術を施しました…あなたは、戦闘型サイボーグとして
 生まれ変わったのですよ…」

「サイ…ボーグ……?」

「戦闘型!?私はこの娘を助けてってお願いしたのに!!戦闘型にしてなんて言ってない!!」
「いやー…ヒヒ…戦力の増加は嬉しいことですよ…ヒヒヒ」
「こいつ…また勝手なことをぉ…!!」
「あ、あの…どういうことですか…?」
「ええ、あなたの身体は、例の人体実験の影響で、酷く損傷しておりましてねぇ、そこで、
 これはちょうどいい!と思いましてね」
「何がちょうどいいよ!誰も戦闘型にしろなんて頼んでないでしょ!」
「戦闘型…サイボーグ…?」
「今説明してあげますよ…あなたの新しい身体(ボディ)のことをね…ヒヒ…」
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私は、変な仮面をした人から、自分のことを聞いた…
この身体はどういう物なのか…どういった使い方ができるかとか…いろいろと…

「理解はできましたか?」
「…はい」

「よろしい、それではあなたはこれから、C.N.02(サイボーグ・ナンバー・ゼロツー)として、
 我々と行動を共にしていただきますよ」
「ゼロ…ツー?」
「この娘がゼロワン…そしてあなたは、二人目の戦闘型サイボーグなので、ゼロツーです」
「ゼロツー、それが私のコードネーム、ということですか」
「おお、そうです、呑み込みが早い…」
「嫌だったら断わっていいんだよ、こいつが勝手に言ってることだし…」
「ゼロワン、あなたはやさしいのですね」
「あ、あはは、そうかな…」

「反吐が出ますよ」

「え…?」

「ヒ?C.N.01が…斬られて…??」

「仮面男さん…あなたには感謝してます…こんな…とても素晴らしい力を…私に授けてくれた…
 だから生かしておきます…それでは、失礼しますね」

「ヒ!?コラ!待ちなさい!!」

「ぜ…ゼロ…ツー…うぐ…ぐ…!!」
「ああ…まったく、なんということだ…」
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「うふふ…凄い…この力…凄いですよ…うふふ…
 この力があれば…もう怖いものなんてない……!」

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「う…んん…」
「気がつきましたか?C.N.01」
「私…あれ…??どうして…」
「あなたは、C.N.02によって、身体を大きく斬られたんですよ、覚えてませんか?」
「あ…そうだ…あの娘に…」
「まったく、君はとんでもない娘を助けたいと頼みましたねえ…」
「…あの娘…悪い娘だったの?…そんなふうに見えなかったのに…」
「人を見た目で判断するなといういい例です、彼女は、もともとネスツの戦闘員だったのですから」

「………」「………」
「はぁ?!!?」

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私は…自分の居た研究施設に戻ってきていた…
実験場…そこには私の…仲間たちの無残な姿が…

「皆…逝ってしまったのですね…」

私は…私たちは…、この施設で、ネスツの戦闘員として更なる改造を施される予定だった…
でも、実際は違った…ネスツは私たちを…実験の道具として使った…

「その結果が…これ…」

弱い人は…こうやって処分されるんだ…ネスツの道具として…
そう…弱いから利用される…

「でも…今はもう違う…」

私は力を手に入れた…この力…サイボーグの力を…

「うふふ…この力で…私は…」

■サイボーグとなった彼女は、不穏な笑みを浮かべ、歩き出した…■


















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「あの娘がネスツの戦闘員!?なんでそれを教えてくれなかったのよ!」
「聞かれませんでしたから…それに、あの流れ…あなたはきっと彼女を助けたいと言ってくると、
 確信してましたからねえ…私ももっと戦力がほしいところでしたからね…ちょうどよかったので…」
「結果逃げられちゃってるじゃないの!!」
「まぁまぁ…慌てないでください、ほら、これ」
「え…なにこれ?変な機械…?画面にうつってるこの点は…?」
「それが彼女です、彼女には君と同じ発信機をつけておきました、彼女がどこで何をしてるかはそれで
 いつでも確認できるということです」
「な、なんだ……って、ちょっと!私にも!?また勝手なことを!!」
「まぁまぁ…さて…彼女なんですがね…そのまま処分するものもったいないですし…
 彼女を再度ここに連れ戻します…」
「連れ戻す…!?あの娘はネスツの戦闘員なんでしょ?どうして!?」
「彼女は、ネスツにあのような実験の道具にされていたのです…今の彼女はネスツを相当恨んでるはず…」
「でも…あの娘だって…悪い娘なのに…!」
「善悪は関係ない、私は、戦力になるならば、今はどんな人でも仲間にしたいのですよ…
 我々は戦力不足です、今の我々に、C.N.02が戻ってきてくれれば、それだけでかなりの戦力になるのです」
「…嫌だよ…私にあんなことしてさ…私、あの娘嫌いだよ!それに、連れ戻したとしても、いつ裏切るかわからないよ!」
「それでも連れ戻すのです、必ず…
あなたには、これから彼女、C.N.02を連れ戻してきていただきますよ」
「嫌!絶対嫌!連れ戻したいならあなた一人でいけば!!」
「C.N.01…彼女は…あなたと同じなのですよ…?」
「……え…?」
「彼女は、両親をネスツに殺され…ネスツに拉致された後は戦闘員として無理やり育てられ…
 そして最後は、あのようにネスツに利用された…悲しい人なのですよ…」
「…そ、そんな……」
「しかも、仲間も、あの実験で…全員…うう…酷いですねぇぇ…実に酷いです……そんな彼女を…
 私たちで救ってあげようじゃないですかぁ…」
「…あんたはどうして最初から…そういうことを教えてくれないのよ…!!」
「ヒヒ?」
「わかった!あの娘は私が連れ戻す!あの娘だって、今は一人で、本当は心細いはずだもんね!!」
「そうです!!そうですよC.N.01!!私が彼女の居場所までアシストしますので!よろしくおねがいしますね!!」
「うん!!そうと決まれば…さっそく行ってくる!!」
「頼みましたよー……ヒ、ヒヒ…」
(全部嘘だとも知らずに…ヒヒ、本当に…扱いやすい娘ですよ…C.N.01…ヒヒヒ……!)
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